削り加工品の寸法公差(JIS B0405)早見表 & 計算ツール - FACTY合同会社

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削り加工品の寸法公差(JIS B0405)早見表 & 計算ツール

削り加工品の寸法公差早見表と自動計算ツール【加工品 公差・寸法公差 JIS規格 計算】

加工品の寸法公差JIS規格(JIS B 0405)で定められており、等級 f(精級)・m(中級)・c(粗級)の 3 段階があります。本ページでは機械加工部品の設計初心者がすぐに使える早見表と、基準寸法を入力するだけで許容差を計算できるツールを提供します。

普通寸法公差とは?

普通寸法公差は、図面に個別指示しない長さ寸法に適用される許容値であり、加工精度・コストのバランスを取るための設計指標です。

1. 面取り部を除く長さ寸法に対する許容差(JIS B 0405-1991)

基準寸法 [mm]許容差 [±mm]
f 精級m 中級c 粗級
0.5 – 30.050.100.20
3 – 60.050.100.30
6 – 300.100.200.50
30 – 1200.150.300.80
120 – 4000.200.501.20
400 – 10000.300.802.00
1000 – 20000.501.203.00
2000 – 40002.004.00

2. 面取り部の長さ寸法(かどの丸み・面取寸法)に対する許容差(JIS B 0405-1991)

面取り寸法 C, R [mm]許容差 [±mm]
f 精級m 中級c 粗級
0 – 30.200.200.40
3 – 60.300.501.00
6 – 300.501.002.00
30 – 1201.002.004.00
120 – 4002.004.008.00

3. 普通寸法公差 早見表(中級 m 抜粋)

基準寸法 [mm]m 等級 許容差 [±mm]
0.5 – 30.10
3 – 60.10
6 – 300.20
30 – 1200.30
120 – 4000.50
400 – 10000.80
1000 – 20001.20
2000 – 40002.00

4. 寸法公差 自動計算ツール

基準寸法と等級を入力すると、JIS B 0405 に基づく許容差 \Delta = \pm t を自動計算します。



5. 注意事項

  • 本表・ツールは JIS B 0405-1991 を参照しています。
  • 特殊加工や公差域を厳格に管理する製品では、図面個別指示が優先されます。
  • 面取り・丸み寸法の許容差は加工方法により異なる場合があります。
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